【85】◾️空手の稽古

◾️空手の稽古

本日は、
大阪城の中にある、
修道館という武道場で、
練習に行きました。

床が、
杉板でツルツル滑り、
ワックス塗り立ての床板のようで、
足のグリップを効かすことが、
できなくて大変でしたが、
ツルツル滑る場所での、
トレーニングができたので、
良かったです。

道場で追い込み練習する際に、
脚力で前に出ようとすると、
学校の校庭のグランドで、
靴底に溝が無い靴を履いて、
ダッシュするような、
感じになります。

また、
滑る床ですと、
バランスをとるのも難しく、
回転技は崩れがちになります。

滑る床で、
自由に動けるようになれば、
かなり、空手としての、
技が洗練されるように思いました。

おそらく、
滑る床では、
脚力よりも、
力を抜いて、
推進力を得ることが、
大切になると思います。

膝抜き、
足裏抜き、
という身体操作になります。

この技術を学ぶには、
滑る床で、
基本練習、
形の練習、
組手の練習、
をすると良いと思います。

昔見た映画で、
ジャッキーチェーン、
の映画が思い出しました。
映画の名前は、
忘れてしまいましたが、
ジャッキーチェーンが、
師匠についてトレーニングを、
しているシーンの中に、
鉄の床に、
半固形の油をしきつめ、
そこで形や、
組手をしていました。

最初は油まみれになるのですが、
だんだんとトレーニングを、
積んでいき、
油の床でも、
自由に動けるようになり、
修行を終えて、
悪者を倒しにいく、
ストーリーでした。

あと、そういえば、
僕が通っていた、
東海大学菅生高校で、
空手部を友達とつくり、
放課後、教室の中で、
練習をしていました。

菅生高校は、
山の中にありますので、
水捌けが悪いところがあり、
僕の教室は崖下にありましたので、
梅雨時になると、
湿気がすごくて、
水びたしになりました。

床の材質が、
ツルッとした硬いタイルですから、
水に濡れると、
スケート場のように滑ります。
実際にスケートのように、
廊下で遊んだこともあります。

そのなかで、
空手の練習を、
素足でするわけですから、
大変だったと思いました。
相手の技を、
バックステップで避けると、
そのまま、
止まることなく滑りました。
態勢を立て直すのに難儀しました。

今から思えば、
このような環境で、
練習したからこそ、
脚力の端麗や、
バランスの端麗が、
自然とできたのだと思います。

競技は決められた場所で、
決められたルールで、
勝敗を決めるものです。

武道とは、
不測の事態に対応するものであり、
決められたものは、
何一つありません。

空手は武道という、
位置付けではあるものの、
オリンピック種目になった時、
ルールがどうなるのでしょうか・・

ただ、
思うのは、
ルールがあることで、
発達し、
進化することも否定できません。
ボクシングには、
パンチだけしかありませんが、
多種多様の打ち方があり、
熟練した技を、
身につけた人同士の試合は、
美しく、引き込まれます。

総合格闘技のUFCの試合では、
金的攻撃、
頭突き、
抜き手、
目突き、
という技は、
禁止されているようです。
試合を美しくみせるために、
ルール改正をして、
今に至るのだと思います。

武道を学ぶ、
競技武道を学ぶ、
競技を学ぶ、
いずれにしても、
学ぶという姿勢は、
素晴らしいことであり、
自己成長や、
自己表現の場だと思います。

昔、僕が空手を始めたとき、
競技ではありましたが、
武道の側面は残っていました。

寸止めではありましたが、
脳天に手刀打ち、
ともえ投げして突き、
ともえ投げされながら頭に蹴り、
相手をおさえこみ背中に縦肘打ち、
など、
実際に試合でも、
ポイントをとってくれました。
今は全て危険行為とみなされ、
ペナルティとなります。

高校生の頃、
東京都立川市の組手試合で、
相手をつかみ、
後頭部を床に向けて、
投げたことがありました。
試合は興奮状態ですし、
未熟者でしたので、
本能的な行動でした。
相手が悶絶してしまい、
心配に、
「お前、相手を殺すつもりか?」
と厳重注意を受けてしまいました。
おそらく、
大丈夫だったと思いますが・・

相手を戦闘不能にしたのだから、
一本技で勝敗がついたように、
思いますが反則になりました。

相手を傷つけず、
相手に力量をわからせるのが、
空手の寸止めの意味になります。
それであれば、
できれば、
空手は、
素手素面で戦うことにして、
空手の競技だけに限り、
解放して欲しいなあ~と思います。

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